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GOU MIYAGI is POSSESSED!


photo by Shinsaku Arakawa (川 / kawa)


唯一無二のスケートスタイルを持つ、丸レールの求道者 GOU MIYAGIが POSSESSED SHOEにライダーとして加入しました。自由なスケートボードを体現するGOU MIYAGIに話を聞きました。


POSSESSED SHOE(以下P) : GOUさんは何故スケートボードを続けているのでしょうか?


GOU MIYAGI(以下G) : スケートボードに乗り続けてもう30年以上経ちますが、何故やめられないのか考えれば考える程分からなくなります。結構飽きっぽい性格なんですけどね。それでもいつも自分のど真ん中にスケートボードが在って、ちょっと離れたりする時期もあるけど必ずスケートボードに戻って来る感じです。


P : それはスケートボードが楽しいからですか?


G : 何かシンプルに楽しいっていうのとはまたちょっと違うんですけどね。時にもう本当やりたくない、もう嫌だ!ってなったりするんですけど結局やっぱり、そこに戻っていく。という感じで。



P : 現在のGOUさんにとってスケートボードとはどんな存在ですか?


G : 何て言うんですかね、不純かもしれないんですけど、自分の中で抱えている心の問題みたいなのがあって。それを解決するための手段になってるのかなと。それがもう自分にとってはスケートボードしかないなって思っていて。そうですね、スケートボードを通して自分の心の問題を解決しようとしているところがありますね。 ちょっと細かい話しになると思いますが、この「生きづらさ」は何処から来ているんだろうと遡って行った先に、最近よく目にする「毒親」問題へ辿り着きました。 自分の親なのでそうは思いたくなかったのですが、色々と調べていくうちに見事にそれに当てはまっていて、幼少期に親の教育によって心に傷を負ってしまい、それをいまだに引きずっている(もちろん親に悪気はなく、子を想うあまりのことだったと理解していますが、それとこれとは話が別でその分離にとても時間が掛かりました)と理解しました。 本来子供ってすごく自由じゃないですか、でも自分の子供時代を振り返ると周りの大人達にとても気を使ってとにかく親が思い描く「良い子」でいようと必死でした。いつも緊張していて自由でいられなかったんですよね。 だから形だけは大人になった今でも、満たされなかった子供の自分が成長できないまま心の中に居残り続けているので精神的に大人に成れずにいる。その状態って心の中にモヤモヤをずっと抱えてしまっているから物凄くシンドいんですよね。そのインナーチャイルドをスケートボーディングによって癒し、モヤモヤ状態から脱しようとしているのだと思います。 何故スケートボードなのか?自分はスケートボーディング以上に自由を体感できたものがないからです。



P : なるほど。自由は必要不可欠ですね。GOUさんはどんなスケートシューズが好きですか?


G : そうですね。色々なスケートシューズを履いて来ましたが、カップソールよりバルカナイズドソールの方が足裏でボードの感覚をより感じられる気がして好きでよく履いていましたが、POSSESSED SHOEはローンチされる前から日本のスケートシューズブランドという事で注目していて、SNS等で事前情報をチェックした時に正に自分が欲するスケートシューズだ!って思ったんですよね。 で、その後発売されて実際にPOSSESSEDのSLAPPYを履いた時に感動したんですよね。 何かとてもしっくりきました。 厚すぎず薄すぎずのアッパーがその絶妙に丁度良くて、ソールのグリップ、硬さ、そして見た目のシンプルさからは想像できないフィット感、クッション性、”これだ!” と思いました。で、それからずっとSLAPPYを履き続けてるっていう。感じっすね。



P : GOUさんにとってDIYとはどんなものですか?


G : DIYについて語れるほど深く考えたことは無いかもしれませんが、例えば「スケートボーディングはアートだ!」という言葉をスケーターのインタビュー等でよく目にしますが、確かにスケートボーディングにはアート的、DIY的な側面があると感じています。 そしてGOU MIYAGIというスケーターを知ってもらおうとする時の入り口、キーワードとして、「アート的」、「DIY的」という前置きがあれば共感してもらいやすいのかなと思っています。 アート、DIY、どちらにも共通するのは「自分発信」なのかなと。ただの消費者として提供されるものを消費するだけでは本当に心が満たされることは無いと思うんですね。 不恰好でもスマートでなくてもいいから自分で工夫して無いものを生み出そうとする。コスパという考え方からすればそれはナシになるだろうし、苦痛を伴うことも多くありますがそうやって面倒くさい過程を一歩一歩自分の脚で踏み締めていく、それによって心が満たされると感じていてそんなスケートボーディングを目指して日々やっております。


P : 有り難うございました。

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